「フェーズフリー」は、日常(フェーズ1)と非常時(フェーズ2)を分けず、普段使っているものをそのまま災害時にも役立てるという考え方だ。収納スペースが限られるマンション暮らしと相性がよい。
「備えない防災」という発想
従来の防災は「非常時専用の道具を引き出しの奥に備蓄する」という発想が中心だった。しかし特別なものほど収納の奥に死蔵されやすく、いざというとき期限切れだったり、存在自体を忘れていたりする。フェーズフリーは、キャンプ用品やインテリア雑貨など、普段から使うものの延長線上で防災力を高める考え方だ。
マンション暮らしに合うフェーズフリー製品の例
- クッション型多機能寝袋:普段はソファのクッション、非常時は目元隠しフード付きの寝袋に
- イス型防災バッグ:玄関やリビングのスツールとして置いておき、中身がそのまま非常持ち出し袋になる
- 防災スリッパ:普段の室内履きとして使いながら、靴底のシートが割れたガラスの踏み抜きを防ぐ
紹介商品:[コジット] 防災 足まもりっぱ M・ブラウン
普段はレザー調の室内履きスリッパとして使い、靴底に内蔵された特殊シートが地震で床に散乱したガラス片や釘から足裏を守る。レビューでは「底はしっかりしており、フローリングでも滑ることなくよさそう」「災害にも日常にも役立つ」と、普段使いできる点が評価されている一方、「サイズ感」への言及が273件中30件と最も多く、「24cmの靴を履いているが小さめでゴムもキツめ」「Lサイズなのに小さい」という声が目立った。
購入時は表記サイズより一回り大きめを選ぶか、レビューのサイズ感を必ず確認することをすすめたい。
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日常のちょっとした工夫もフェーズフリー
製品を買い足さなくても、お皿にラップを巻いてから盛り付ければ断水時に食器を洗わずに済む。食品用ポリ袋は調理用ボウルにも、簡易手袋にも、水の運搬袋にもなる。大判のハンカチを持ち歩く習慣も、火災時の煙よけや応急の止血帯に応用できる。
フェーズフリー化できない唯一の例外
非常用簡易トイレだけは、普段の生活で完全に代替できるものがない。フェーズフリーを目指して妥協せず、必要数を単独で備蓄しておくべきだというのが共通した見解だ。
状況別のおすすめ
- 収納スペースがほとんどない → 日常づかいできるフェーズフリー製品から揃える
- すでに防災グッズが一式ある → 見直しの視点として日常使いできるかをチェック
- 簡易トイレだけは → フェーズフリーで妥協せず単独で必要数を確保


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