大きな地震でエレベーターが緊急停止し、中に人が閉じ込められる――マンション特有のリスクの一つだ。1台だけでなく、同時に何十台、何百台も止まることを踏まえ、閉じ込められた場合の対処法と、かご内に備える防災キャビネットの中身を紹介する。
閉じ込められたときにやってはいけないこと
大きな揺れを感じたら、行き先階のボタンを全て押し、停止した階ですぐに降りるのが基本。万が一閉じ込められた場合、最も危険なのは無理に内側からドアをこじ開けようとすることだ。隙間から転落したり、不意に動き出したエレベーターに挟まれたりする重大事故につながる。かご内の非常ボタン(非常用インターホン)を押し続けて外部に通報し、救助を待つのが鉄則。かご内は密閉空間ではないため窒息の心配はなく、声を張り上げるより笛を吹く方が体力を消耗しない。
なぜ「かご内防災キャビネット」が必要なのか
大規模地震では地域全体で数十台〜数百台規模の閉じ込めが同時多発する。保守会社の技術者も消防も身動きが取れず、救助まで数時間、最悪半日以上かかることが現実的な想定だ。国土交通省のチラシでも、閉じ込めの長期化を見据えた防災キャビネットの設置が推奨されている。中身の定番は、非常用飲料水・簡易トイレ(凝固剤・消臭袋付き)・手回し充電ライト・アルミブランケット・扇子・ホイッスル・救急用品・非常食など。
アルミブランケットが必要な理由
冬場、停止したかご内は空調も止まり底冷えする。持病がある人や高齢者は体温低下のリスクが上がるため、保温シートは軽視できない備品の一つだ。
紹介商品:サバイバルシート アルミブランケット レスキューシート
レビューでは、折りたたむと手のひらサイズになり保管場所を取らない点、軽くてカットもしやすい点が評価されている。窓の日よけなど平時の使い道を見つけて活用している購入者もいた。
一方、「ぺらっぺらのアルミシート」という感想も見られ、素材の薄さゆえに耐久性への不安を感じる人もいるようだ。1回使い切りの消耗品と割り切り、複数枚をキャビネットや各住戸に分散して備えておくのが現実的だろう。
管理組合が導入する際のポイント
- 期限管理:飲料水・簡易トイレ・非常食には保管期限(目安5〜7年)がある。防災点検の際に「キャビネットの期限チェック」を組み込む
- いたずら・盗難防止:平常時は開けられず、強い揺れや非常ボタンの押下等をトリガーに開錠できる製品を選ぶのが一般的
- 補助金の活用:東京都「東京とどまるマンション普及促進事業」など、防災キャビネットや簡易トイレの購入費用に補助金(条件を満たせば上限100万円)が出る自治体もある
状況別のおすすめ
- これから管理組合でキャビネット導入を検討する → まずは自治体の補助金制度の有無を確認
- 個人で最低限備えたい → 携帯トイレ・アルミブランケット・ホイッスルの3点から
- すでに備蓄がある → 使用期限の棚卸しを最優先で


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