断水したマンションで水をどう確保する?携帯浄水器の選び方と限界

在宅避難・備蓄

マンションの多くは、ポンプで水を上階へ送っている。そのため、水道管が無事でも、停電でポンプが止まると蛇口から水が出なくなることがある。飲み水の基本は、備蓄した水(㉒備蓄する水の選び方)と給水所の水(①給水袋・ポリタンクの選び方)だ。携帯浄水器はその補助として、「手元の水を飲める状態に近づける」ための道具になる。

先に知っておきたい「浄水器で除去できないもの」

比較記事やレビューで繰り返し指摘されているのは、次の点である。

  • ウイルス:一般的な携帯浄水器(中空糸膜)ではウイルスの除去は期待できない。心配な水は煮沸を併用する
  • 化学物質・海水の塩分:フィルターでは取り除けない
  • 濁りの強い水:すぐに目詰まりする。布などで大きなゴミを除いてから通すのが前提

「どんな水でも飲めるようになる道具」ではない、という前提で選ぶことが大切だ。

選び方のポイント

  • フィルターの細かさ:0.1ミクロン前後が主流。0.01ミクロンをうたう製品もある
  • 総ろ過量:数百〜数千リットル。家族で使うなら多いほど安心
  • 使い方:ボトル型/ストロー型/パウチに付けて絞る型
  • 目詰まり対策:逆洗(押し戻し洗浄)用の注射器が付属しているか

紹介商品:SAKUTTO 携帯浄水器

0.01ミクロンの中空糸膜をうたう、防災用途で紹介されることの多い製品。フィルターが細かく、総ろ過量が多い(最大5,000Lとされる)。

レビューでは、1回に浄水できる量が少ない、フィルター交換の頻度が高いと感じるという声がある。ウイルスの除去は期待できない点も共通の注意点だ。1〜2人分の飲み水を補助的に確保したい人に向く。

紹介商品:ソーヤー ミニ SP128

登山用の定番として知られる、手のひらサイズの浄水器。小さく軽く、アウトドアでの利用実績が多く情報も見つけやすい。

泥の多い水では目詰まりが早く、事前のろ過が欠かせないという指摘がある。フィルターは0.1ミクロン。持ち出しリュック(㉓一次持ち出しリュック)に入れておきたい人に向く。

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状況別のおすすめ

  • 在宅避難の飲み水を少しでも増やしたい → SAKUTTO 携帯浄水器
  • 持ち出しリュックに軽いものを入れたい → ソーヤー ミニ
  • そもそも水の備蓄が足りない → 浄水器より先に保存水を(㉒)

まとめ

携帯浄水器は、備蓄水と給水の補助である。ウイルス・化学物質・塩分は除去できないこと、濁った水はすぐ目詰まりすることを理解したうえで、1台備えておくと選択肢が増える。

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