大きな地震のあと、停電から電気が復旧したときに、倒れた電気ストーブや傷ついた配線から出火する「通電火災」が知られている。過去の大地震でも、原因が特定された火災の多くが電気関係だったとされる。感震ブレーカーは、一定の揺れを感知して電気を自動で止め、この通電火災を防ぐための装置。
3つのタイプと、後付けできるもの
感震ブレーカーは大きく、分電盤に内蔵する「内蔵型」、既存の分電盤に外付けする「感震リレー型」、コンセントに差し込む「コンセント型」、分電盤のスイッチにおもりや連動器具を付けて物理的に落とす「簡易型」に分かれる。内蔵型・リレー型は電気工事(電気工事士)が必要。工事なしで自分で設置できるのは、コンセント型の一部と簡易型。
簡易型のメリットと弱点
簡易型は数千円で、分電盤に貼り付けたり吊るしたりするだけで設置できる。内閣府のガイドラインに沿った製品には消防防災製品等推奨品などの表示がある。一方で、揺れを感知してから遮断まで時間差がある、感度の調整幅が狭い、家全体の電気が一斉に切れて夜間は真っ暗になる、といった弱点がある。停電時の明かり(ランタン・ヘッドライト)とセットで備えるのが前提。
紹介商品:リンテック21 感震ブレーカーアダプター ヤモリ GV-SB1(簡易タイプ)
分電盤のスイッチにバネ式のユニットを取り付け、震度5強相当の揺れでおもりが落ちてブレーカーを物理的に切る簡易型の定番。星4.0・約260件のレビューで、「電気工事なしで自分で付けられた」「分電盤の形状に合えば数分で設置できる」という評価がある。
一方、「うちの分電盤の形状・スペースに合わず取り付けられなかった」「テスト作動のばね調整にコツがいる」という報告も一定数ある。購入前に分電盤(ブレーカー)の型と周囲のすき間を確認し、メーカーの適合情報を見ておくと失敗しにくい。設置後は定期的に作動テストをする。
状況別のおすすめ
- まず費用を抑えて備えたい → 簡易型+停電時の明かりをセットで
- 医療機器や冷蔵必須の薬がある → 一斉遮断で困るため、回路を限定できるコンセント型も検討
- 分電盤の増設・交換予定がある → その機会に内蔵型・リレー型(工事必要)を検討

