共用部の非常用発電機・蓄電池、管理組合はどう選ぶか

共用部の非常用発電機・蓄電池、管理組合はどう選ぶか マンション管理組合の防災

個人用のポータブル電源は各住戸で備えるものだが、共用部の非常用発電機・蓄電池は管理組合として導入するかどうかを検討する規模の設備になる。個人用との違いと、管理組合ならではの検討事項を整理する。

個人用と共用部用の容量の違い

個人用ポータブル電源はスマホ・照明程度の給電が中心だが、共用部で検討する場合はエレベーターの一時稼働や共用廊下の照明、防災倉庫の運用まで視野に入る。容量の目安は1人使用なら500Wh、2人使用なら1,000Wh〜、4人以上なら2,000Wh以上とされ、共用部の用途はこれより大きな規模で検討することになる。

導入には総会決議が必要

共用設備の変更にあたるため、管理組合の総会決議や区分所有者間の合意形成が必要になる。設置場所の安全性・景観への影響・費用負担も検討事項に含まれる。現実的な選択肢としては、工事不要のポータブル型と、工事を伴う定置型のいずれかになる。

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レビューでは「非常用に購入したが、充電からしばらく経っても全然電気が消耗しない」「非常用の時にいきなり使うでも安心できそう」と、待機時の信頼性が評価されている。「前のポータブル電源が5年目くらいで急に逝ってしまった」ため買い替えたという声もあり、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した長寿命モデルへの切り替えとして選ばれているようだ。

一方で「1000Whは容量的にはやや非力な気がします」という声もある。個人の在宅避難用としては十分でも、共用部でエレベーターの一時稼働まで見込む場合は、より大容量のモデルや複数台の組み合わせが必要になる可能性がある。導入前に「何を、どれくらいの時間動かしたいか」を具体的に洗い出しておきたい。

補助金の活用

東京都の「東京とどまるマンション普及促進事業」など、登録マンションの管理組合を対象に非常用電源設備の購入費用を補助する制度がある。太陽光発電と組み合わせる場合は環境省のストレージパリティ補助金(蓄電池1kWhあたり約3.9万〜4.1万円等)が使える場合もあり、修繕積立金の負担を抑えながら導入できる可能性がある。

状況別のおすすめ

  • まず検討を始めたい → 何にどれだけ電力を使いたいかの洗い出しから
  • 予算を抑えたい → 自治体・国の補助金制度の対象要件を先に確認
  • 本格的な共用部運用を想定 → 1000Wh級では非力な可能性、複数台や大容量モデルも検討

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